脳って、与えられた情報を処理して、指令を出し、各機関を動かす。
いわば人間にとってのコンピューター部分。
その脳は、人が走っているときと物を考えているときでは、脳の同じ部分を使っていることがわかっているそうですね。(脳科学者)
左にあげた写真は久保田競氏の著書「バカはなおせる」 からお借りしたものですが、時速9キロで走った場合は前頭前野が活性化しているのがわかります。私自身も走っているときに「・・・どうしたらいいかな?」と思っていたことに対して、考えがまとまって結論が出たり、頭の中が整理されていく感覚を何度も味わったことがあります。
また、走る量が多くなるほど、脳細胞の数が増えるのだそうです、それで、記憶をつかさどる海馬が大きくなっていくのだとか・・・。
人間の脳の体積は他の動物と比べると、前頭前野が大きい・・・。
これは、人間は四足肉食動物のようには早く走ることが出来ないけれど、「狩り」」という、獲物を追いかけ、遠くまで出かけて、また住んでいたところまで戻ってくるという持久走をくりかえしてきたため・・・頭を使い人類が狩猟採集行動を取っていた行動様式が今の私達の遺伝子にも乗っかっていて、前頭前野が発達したと考えられています。
走ることは心肺機能を高めるだけではなく、脳細胞を増やし脳を活性化させることも出来るってすごいと思いませんか!
それに、走るとランナーズハイといわれる快感も得られます。これは神経伝達物質のひとつのセロトニンが分泌されている証拠。
セロトニンはストレスの多い現代社会に生活する私達にとって、とても大切な物質です。
ストレスによりセロトニンが分泌されなかったり、不足すると、うつ状態になったり、パニック障害、摂食障害が起こったりするのです。
自然のリズムに合わせた生活習慣が作られると、セロトニンは正常に分泌されます。
心拍数を120くらいにあげて10分から15分走ってみてはいかがですか?
無理なく頭の活性化と心身を健康に保つことに役立ちそうですね。