アロマテラピーと嗅覚

アロマテラピー(芳香療法)とは、社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)の定義によると、精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法のこと。
ホリスティックとは、語源はギリシャ語のholosで、包括的なとか、全体的なと言う意味。人間や人間を取り巻く全体性を考えた概念のことです。。
植物の二次代謝産物である芳香物質 =精油(エッセンシャルオイル)を用いるということは、まずは、人間の鼻からその香りを感じることになりますね。
香りを嗅ぐことによって、ヒトにどんなことが起こるのでしょう?
今日はそれをお話します。

「そのはなし、胡散臭いにおいがするね。。。」とか自分の身に何かよくないことが起こりそうなときにニオウという言葉を使ったりしませんか?
「賞味期限は昨日までだったけど、まだ、大丈夫!」と食品のにおいをかいで確認したり、この暑い夏場は賞味期限内のお肉であっても、料理する前ににおいをかいで確かめたりしますよね!そうなんです、嗅覚は有害物質や腐敗した食物などを識別して危険から身を守る働きをもっています。
また、人間も動物も異性が出すにおいに惹かれあう!とも言われていますね。これは種族保存のためですが、その逆に動物達は自分が食べられてしまうかもしれない動物のにおいを察知したり(危険察知)、食料となる動物のにおいをさがしたり・・・嗅覚には大変お世話になっているのですね。

嗅覚は生物の進化段階の早期に発達した原子的な感覚で、人間の五感の中でも特殊な感覚と言われています。
物の匂いをかいだとき、「好き」か「嫌い」か、それが何か!を認識する前に「快」「不快」といった反応が一番先にやってきませんか?
それは、嗅覚からの情報が他の感覚器とは違った経路で伝わるからなのです。つまり、嗅覚はそのにおい情報を大脳辺縁系に直接伝えて、すぐに身体を調節することが出来るからなのです。
触ったり、見たり、聞いたりの情報は大脳新皮質に伝わった後、そこで、認識されてから大脳辺縁系に伝わるのですが、嗅覚はそのステップを飛ばして、直接大脳辺縁系に伝わりその結果すばやく身体を調節出来るのです。
大脳辺縁系は、嗅脳とも言われていて本能や情動、古い記憶をつかさどっているところです。つまり、大脳辺縁系がホルモン系や免疫系の分泌を促す指令を出し、心身に働きかけます。
だから好きな香りをかぐと、身体にとって良いホルモンが分泌されるのですよ~。
それぞれの精油成分にはすでに研究者によって解明されているヒトにとっての有効成分も多く含まれ、国によっては薬品として扱われているほどの効果が得られるものもあります。たとえば、咳を静めるとか、鎮痛作用や殺菌効果など・・・日本では精油成分の飲用は認められていませんが、香りを楽しむにも、安全な精油を使用することは必須と考えます。