真っ暗な洞窟内…世界最古の鍾乳洞が私たちに伝える事っていったいなんでしょう。
そんな、鍾乳洞の中で明かりという明かりを全て消して、真っ暗闇を体験しました。明るいところから暗い中に入るとはじめは真っ暗でなにも見えないけれど、目が少しずつ慣れてくると見えるようになってきますよね 。でも、本当の真っ暗闇は目が慣れる…ということもないようです。深淵という言葉が頭に浮かびました。そんなにただただ暗闇の世界です。スキューバダイビングで30m~40m潜ったときの景色と重なる部分もあります。地球の中に入ってるんだなぁと思いました。
そんな地球の深いところ・鍾乳洞を見つけ出すことにもすごい!!と思えてしまうのです。
一般に公開されてる鍾乳洞は人の手によって安全のための整備がなされ、自然のままとは少し違っているでしょうが、今なお鍾乳石は成長過程にある存在です。本当にゆっくりのペースで(石灰岩でできている地層に酸を含んだ雨水が浸みだしあるいはぽっかりあいた亀裂から大量の雨水が侵入して)石灰岩の形を変えていくのです。その色はその時代時代の自然環境を映し出していて、純度の高いものほど白あるいは透明色(一番純粋な状態)、鉄分等の不純物を含んでいると褐色系の色となっています。どれもこれも美しいのですが、やはり純粋なものは水晶のような透明感で気品があります。真っ白な物は心に刺さる美しさがあります。
オリエントケーブの中は、厚みのある時の流れと、声さえもすいこまれてしまうような 静寂。。。それでいてすべてを包み込んでくれるような暖かさ、安心感がありました。ここにいると、いろんな思いが自分自身に問いかけてきます。答えなんて何も見つからないのに・・・世界最古の鍾乳洞!自然に圧倒されまくりです。