広島で七福神巡り シェラトン広島から歩いて行ける二葉山山麓

広島に来て4日目。
広島 七福神めぐり については、ホテルに置かれたリーフレットで知った観光場所です。
キャッチフレーズは《時間に余裕ができたら、ぜひ立ち寄りたい 七福神めぐり!》

夫は昨日から激しい花粉症症状に悩まされていて、外には出たがりません。
まさに、今の私にぴったりではありませんか!!
そんなわけで、私一人で気ままに七福神巡りをしてきました。
滞在しているのはシェラトングランドホテル広島、広島駅新幹線口直結のホテルです。
下記地図の写真、右から順に回っていきます。

聖光寺(しょうこうじ)【布袋尊・・・笑門来福の神】

かつての瑞川寺で、広島で最古の歴史を持つ曹洞宗のお寺。
赤穂浪士の大石内蔵助親子の供養墓があります。

きれいなお庭です!梅の花がちらほら咲き始め、庭園として整っています。

それぞれに門があり、イノシシが入るので門は必ず閉めてくださいとの立て札があります。。。1名の方がすごく熱心に手を合わせていらっしゃいました。そんな中、門を開けて近寄るのは、いかがなものかと思い、遠くから会釈してこちらのお寺は失礼してきました。

國前寺(こくぜんじ)【大黒天・・・福徳開運の神】

2番目に訪れた國前寺は、浅野藩の菩提寺として造営された日蓮宗のお寺。
本堂は国重要文化財です。

住宅地の中にあり、立派な門の通りを挟んだ向いの家の玄関先ではご近所の奥さん2人が立ち話(笑)。そこには日常生活がありました。

尾長天満宮(おながてんまんぐう)【寿老人・・・富貴長寿の神】

3番目は、尾長天満宮です。
菅原道真が左遷される途中、石に腰かけたその休憩場所に建立された神社です。
学問の神、書道の神のお力を借りようと、たくさんの絵馬が奉納されています。

やるだけやったら、あれ、やるだけのことをやってなくても(笑)あとは神頼み!
その気持ち!よくわかるわ~。

広島東照宮(ひろしまとうしょうぐう)【福禄寿・・・招徳人望の神】

いよいよ中間の4番目!広島東照宮は、幸福・高禄・長寿の三得をかねそなえた神様。
徳川家康の霊を祀るために慶安元年に造営されました。
原爆で本殿・拝殿は消失しています。
たくさんの参拝の方がいらっしゃいました。特に目立ったのが赤ちゃんのお宮参り。

誰もが子供には健康で誰からも好かれ優しく尊敬される人になってもらいたいと願いますよね。

裏手に回ると、福禄寿の像が。

そして、急な斜面に連なる赤い鳥居!
どこまで連なっているのだろう。鳥居に引き寄せられるように石段を登り始めると・・・

なんとなく、もう後戻りはできない・・・
人の一生は重荷を負いて 遠き道を行くが如し 急ぐべからず
この遺訓が心に刺さる。

不自由を常と思えば不足なし心に望おこらば困窮したる時を思い出すべし

足場の悪い道を一人で歩き、「やっぱりこの辺でやめて帰ろうかな・・・」と、思い始めた時、こんな文字が飛び込んでくる。
やっぱりあきらめずに進もう!

勝つことばかり知りて まくることを知らざれば 害其の身にいたる

なるほどな~と思いつつひたすら赤い手すりの階段を上り続ける。
先は見えない!どこまで続く??

息は切れるし、汗も出る。あついぞ~つらいぞ~!
そんなタイミングでまたこの遺訓が・・・
堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもえ
この言葉に励まされ、先に進むと

己を責めて人をせむるな 及ばざるは過ぎたるよりまされり
あれ?ちょっと開けてきた!うっそうとした森の中とは違う景色が見えてきたような。

古い鳥居。わー、町が見える!海も見える!!
きれいだ~。

崩れかけているけれど、天空へ延びる石段を上った先には充足感につつまれた私が居ました。
一人で来て、自分のペースで歩き、自分と対話しながら歩いた時はとても素敵なものになりました。

ここまでのはずですが・・・ちょいと先も気になっておりまして。。。

もう一足伸ばして、山道を歩きます。
頂上はどこかな??

目の前に立ちはだかったのは、ホテルからも見えた仏舎利塔。
いや~、ここまで歩いてきてしまったんだ(笑)

この方向からは広島駅北口がよく見えます。
シェラトングランドホテル広島も見えている!
あのホテルの部屋からこちらを見ていたんだわ~。なんて思いながら、思いがけない出会いでここにいる自分にクスっと笑いかけてしまいました。

ちょうど、塔の先端方向に太陽があって、後光がさした感じになっています。
二葉山平和の塔(仏舎利塔)でした。

鶴羽根神社(つるはねじんじゃ)【弁財天・・・知恵財宝の神】

5番目、鶴羽根神社
知恵、芸事の上達財宝の徳の女性の神様。

広島東照宮で、思いがけずかなりの体力を消耗してしまったので、平坦な鶴羽根神社
には、ほっとしました。

立派な太鼓橋があり、梅がきれいです。


大きな通りに面しているけれど、静粛とした空気を感じました。

こちらの手水舎は被爆建物です。1945年8月6日の原爆投下にも耐えて現存しています。


お庭をお掃除していた巫女さん?に写真撮影が可能かお聞きしたところ、「ここからならば大丈夫ですよ」と、答えていただけたので、写真を撮りました。


神様はあちらにいらっしゃるのですね。

明星院(みょうじょういん)【毘沙門天・・・融通招福の神】

6番目、明星院は、毛利輝元の生母妙寿院の菩提寺であったがのちに寺号を明星院と改めその後歴代浅野家の祈願時となった真言宗のお寺。

毘沙門天さまは、

毘沙門天様だけではなく銭洗い不動尊様もいらっしぃました。

ある時の倹約 ない時の辛抱
なるほど、良いお言葉です。
こちらは、保育園も経営されているようです。

饒津神社(にぎつじんじゃ)【恵比寿天・・・商売繁盛の神】

いよいよ7番目の饒津神社
鯛・つりざおを持って不景気を吹っ飛ばす商売繁盛の神様。

饒津神社は浅野9代藩主斉粛が造営した始祖長政を祀るための神社。
参道の石灯籠が導いてくれる。


石灯籠の合間に控えめな梅木の花が美しかった。

7か所を無事にお参りしてきました。
新しく観光名所として作った感じがある七福神めぐりでしたが、いろいろと気づかせてくれるところがあり、満足な旅の思い出の一つになりました。

この記事を書いた人

haomei

夫婦の時間が多くなってきたオーバー60の私達。私たちスタイルの暮らし方を綴っています。退職後の二人での生活。趣味や旅行のお話。老後の過ごし方を考えたり、子供たち家族との楽しいひと時のことなど。